秋になり、栗の美味しい季節になりました。
この季節になると栗を使った料理を目にするかと思いますが、実際に作ろうとすると、どのように調理したら良いのかわからない方多いかと思います。
今回は、栗の甘露煮の作り方についてまとめてみました。
目次
栗の甘露煮で用意する物とは?
早速、栗の甘露煮の作り方について説明していきたい所ですが、栗の甘露煮を作る前に準備しておいて欲しい物をまとめておきます。
・栗(鬼皮付き)500g
・くちなしの実 1個
・水 350ml
・砂糖 200g
包丁、まな板、鍋、保存瓶を用意すれば、準備は完了です。
美味しい栗の選び方とは?
まず、栗は鬼皮に張りと光沢のある丸みがあるものを選びましょう。
表面の固い鬼皮が固く張りがあり、艶々した光沢、両側を挟まれた平たい粒の物より、ふっくらと丸みがある栗が甘露煮を作るときによい栗です。
小さな穴が開いている物や黒っぽい傷があるものは避けましょう。
穴が開いている栗は、中に虫が入り、栗を食べて虫が出て行ったと思ってください。
また、栗に傷があったり、黒ずんでいたりするものは、避ける事をおすすめします。
次に、栗を選ぶ際に手で栗を持ち、ずっしりと重みが感じられるものを選びましょう。
栗の収穫後、時間が経ってしまったものは乾燥して、実が痩せて軽くなってしまいます。
また、十分に養分が回らず実が膨らんでいない場合もあります。
栗の甘露煮の作り方とは?
栗の甘露煮を作る流れは以下の通りです。
なお、栗の甘露煮の調理時間は、約60分を目安に調理して下さい。
栗きんとんやアイスにそえてパフェ風にするといった様々な場面で活躍できる栗の甘露煮は、味はもちろん、その黄色の色合いもあり大活躍の保存食です。
①栗の皮を剥きます。
まず、初めに栗の皮剥きから始めていきますが、栗の鬼皮をやわらかくする為に、しばらく水につけて置くのがポイントです。
②剥いたら栗を30分~1時間さらします。
栗の皮がむけたら30分~1時間ほど水にさらし、それから色をつけるために下ゆでしましょう。
③くちなしの実を入れて下ゆでをします。
鍋にむいた栗とたっぷりの水を入れたら、くちなしの実をペンチなどで割ってから加えます。
火にかけてしばらくたつと、じんわりと湯が黄色に染まっていきます。
沸いたら火を弱め、栗に火が通るまで20分程コトコトと栗をゆでましょう。
栗のゆで加減は少し硬めでOKです。
竹串・金串を刺して入るか確認したり、ゆでている間に割れた栗などを食べてみて確認してみてください。
④冷まして色を染み込ませる。
火から外してそのまま冷まし、くちなしから出た色をしみ込ませます。
冷めるまで、待ってから次の蜜と炊く工程に入りましょう。
1日目に栗の下ゆでをしておいて冷めたら冷蔵庫に入れておき、翌日に蜜と炊くというやり方でも構いません。
その場合、鍋の表面にキッチンペーパーなど置いておくと栗が乾燥しません。
栗がゆで終わり、冷めたら鍋ごと流水にあてて黄色い煮汁を流します。
そして、手でやさしくすくい取るようにして栗を新しい鍋に移します。
⑤取り出して蜜と炊く。
甘露煮を甘めにする場合、蜜は水350ml+砂糖200gで作ります。
もし、あっさりした味が好きな場合は、砂糖を1割ほど減らして作ってみるとよいと思います。
水と砂糖を合わせて砂糖が溶けるまで軽く加熱したら、栗を入れた鍋に蜜を流し入れます。
鍋を火にかけ、沸いたら火を弱めて15~20分ほどコトコトと煮含めて火を止めて味をなじませます。
半日から1日ほどは味をなじませれば完成です。
冷めたら煮沸殺菌した保存瓶などに汁ごと詰めておくと2〜3週間は保存することが可能です。
栗の甘露煮の作り方についてまとめ
今回は、栗の甘露煮の作り方についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
栗の甘露煮は、簡単で特別な材料も必要ありません。
様々な場面で活躍できる栗の甘露煮は、味わいはもちろん、その黄色の色合いもあってか、大活躍の保存食です。
手作りだからこそ栗の風味が楽しめますので、是非試してみてはいかがでしょうか?