【保育園で楽しむ行事食】子どもと一緒に作るお月見だんごの簡単レシピと食育のヒント
秋の夜空に浮かぶまんまるお月さま。そんな美しい月を眺めながら、季節の恵みに感謝する「お月見」は、日本の伝統的な行事のひとつです。保育園でもこの時期になると、お月見にちなんだ活動や行事食を取り入れる園が増えてきました。
今回は、保育園で子どもたちと一緒に楽しめる「お月見だんご」の作り方と、行事を通じた食育のポイントをご紹介します。
お月見とは?子どもに伝えたい行事の意味
お月見は「十五夜」や「中秋の名月」とも呼ばれ、旧暦の8月15日に行われる行事です。秋の収穫に感謝し、月の神様にお供えをする風習があり、特に「お月見だんご」はその象徴的な存在です。
保育園では、子どもたちに「自然の恵みに感謝する気持ち」や「季節の移ろい」を伝える絶好の機会。難しい言葉は使わず、「お月さまに“ありがとう”を伝える日だよ」といった優しい表現で伝えると、子どもたちも興味を持ってくれます。
保育園でも簡単!お月見だんごの作り方
材料(約40個分)
• 白玉粉:200g
• 絹ごし豆腐:1丁(300g)
• みたらしのタレ(お好みで)
• 水:120ml
• 砂糖:80g
• 醤油:大さじ4
• 水溶き片栗粉:大さじ2
※豆腐を使うことで、やわらかくて喉に詰まりにくい団子になります。小さなお子さんにも安心です。
作り方(調理時間:約30分)
1. 生地をこねる
ボウルに白玉粉と絹ごし豆腐を入れ、手でよくこねてなめらかにします。耳たぶくらいのやわらかさが目安です。
2. 丸める
生地を40等分し、手のひらでコロコロと丸めます。子どもたちにとっても楽しい工程です。
3. ゆでる
沸騰したお湯に団子を入れ、浮いてきたらさらに2〜3分ゆでます。
4. 冷やす
ゆであがった団子を冷水にとり、水気を切ります。
5. タレを作る(お好みで)
鍋に水・砂糖・醤油を入れて中火にかけ、煮立ったら水溶き片栗粉を加えてとろみをつけます。
6. 盛り付ける
団子をピラミッド状に積み上げ、タレをかけて完成!
飾りつけも楽しもう!お月見の演出アイデア
お月見だんごは、ただ食べるだけでなく「飾る」ことにも意味があります。保育園では、以下のような工夫を取り入れると、より行事らしさがアップします。
• 三方(さんぽう)風の台:牛乳パックや紙皿で手作りしてもOK
• ススキの飾り:魔除けの意味もあり、秋らしさを演出
• 秋の果物や野菜:柿、栗、さつまいもなどを一緒に飾ると華やかに
子どもたちと一緒に飾りつけをすることで、行事への理解も深まります。
食育の視点から見る「お月見だんご」
お月見だんご作りは、単なる調理体験ではなく、食育の絶好のチャンスです。
食育ポイント
• 季節の行事を知る:日本の伝統文化に触れる機会に
• 食材に親しむ:豆腐や白玉粉など、普段の食材の新しい使い方を学ぶ
• 手を使う楽しさ:丸める・こねるなど、五感を使った体験ができる
• 感謝の気持ちを育む:「いただきます」「ありがとう」の心を育てる
保育園での実践例と声
実際に保育園でお月見だんご作りを取り入れた先生方からは、こんな声が寄せられています。
「子どもたちが“お月さまにあげるんだよね!”と目を輝かせていました」
「豆腐入りの団子はやわらかくて、1歳児クラスでも安心して食べられました」
「飾りつけも一緒にできて、保護者の方にも好評でした」
まとめ:お月見だんごで季節と心を育てよう
お月見だんご作りは、保育園での行事にぴったりの活動です。子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを引き出しながら、季節の行事を楽しく学べる絶好のチャンス。
今年の十五夜には、ぜひ保育園で手作りのお月見だんごを楽しんでみてくださいね。きっと、子どもたちの心に残る素敵な思い出になるはずです。


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